人材育成は「山登り」に似ている
育成がなぜ必要なのか
「人材育成がうまくいかない」「育て方が分からない」
――そんな相談は後を絶ちません。
しかし実際には、そう口にする経営者ほど、
本当の意味で育成の必要性を理解していないことが多いのです。
今の時代、新しい人たちは定着しにくいといわれています。
給与だけでは定着しない時代です。
離職理由の上位に挙がるのは「将来が見えない」という不安。
育成する“つもり”がない会社では、明確に将来を描いて説明することができません。
その結果、入社した社員は“先輩を見て学ぶしかない”という状況になります。
しかし、尊敬できる優秀な上司が常にいるとは限りません。
育成の仕組みがない職場では、「背中を見て覚える」文化だけが残り、
将来像を描けずに離職する――そんな流れが続いてしまうのです。
だからこそ、人材育成の仕組みを整えることが重要です。
育成の目的は、目の前の部下を成長させることだけではありません。
「育成できる人」を育てる、つまり管理者育成を進めることが本当のゴールです。
人材育成に成功すれば、育てた社員が業務を担い、
育成した人は新しい時間を生み出せます。
その時間で、より高度な営業や新しい企画・戦略を考えることができる。
さらに新しい人材も迎え入れやすくなり、
チームビルディングの循環が生まれます。
育成は「やった方がいい」レベルではなく、
会社経営における必須要素です。
今、人が足りているから安心、ではなく、
「常に足りていない」くらいの危機感で人材育成に取り組むこと。
それが、これからの企業に求められる姿勢です。
成長や評価制度は「山登り」に似ている
人の成長や人材育成を考えるとき、
よく「山登り」にたとえられます。
目指す姿、なってほしい姿は“山の頂上”。
けれども、頂上を見上げているだけでは登れません。
一歩ずつ、自分の足で登っていくしかないのです。
大切なのは、「いま自分が山のどのあたりにいるのか」を知ること。
それが分かれば、どれくらい登ってきたのか、
あとどれくらいで頂上に着くのか、
必要な努力や時間の目安も見えてきます。
そうすると、毎日の努力にも意味が生まれます。
「何のために」「どんなことを」「どのくらいやればいいのか」
――が、自分で理解できるからです。
評価制度も同じです。
点数をつけることが目的ではなく、
“これからどこを頑張ればいいか”を本人がつかむためにあります。
人は、「頑張る理由」と「目指す方向」が見えると、自然とエネルギーが湧いてきます。
評価とは、点数をつけるためではなく、成長の地図を描くためのものなのです。
全国の様々な業界の企業を指導し
人事を知り尽くす白川健二が満を持してお送りする…
++++++++++++++++++++++++
このBLOGは基本(水)(金)の週2回発信
次回をお楽しみに!
++++++++++++++++++++++++
Hybrid Manager Development Program
[HMDP] の詳細が知りたい・お問い合わせ
白川健二への講演オファーはこちらから
 
                 
                