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価値観の違いPART2

  • 2022/03/26
  • 会社の困り事

こんにちは~ホワイトです♪

価値観の違い分かり易いので紹介します。

年配の人は何かと、若手の言動や文化に対して、

 「ら抜き言葉とかスラングとかばかり使って、
  略さずちゃんと正しい日本語を使うべきだ」

 「グランピングなんて、そんな楽をするのは
  キャンプなんかじゃない。サバイバルできんぞ」

 などと、自分たちがやってきたことと比べて
 省略されていること、楽になっていることに
 やたら文句を言いいますよね。

 こういう文句は、いったい何を守りたいのか、
 いったい何を止めたいのか、よく分からないのですが
 誰にとってもプラスにならないです。

 時代はそうやって省力化に進化していくものだし、
 ただそれを邪魔しているだけで、
 川の流れの中に小石を置くようなもので、
 全体の流れを止められるわけでもないのです。

 どのようなことにも省力化が起こっていくが、
 そういう時代の流れが許せない年配の方、
 少し悪く言えば老害of老害の方々は、
 省力化を「100のものが10になるなんて」という、
 完成度の欠落のようなイメージを持っています。

 例えば、年配社員が若手時代に会社で取り組んできた
 1000時間の修練が、IT化によってすごく便利になって、
 今の若手社員が50時間の修練で済むようになったとします。

 すると、時代の流れが許せない年配社員は、
 「今の俺の20分の1の実力しかない」と思ってしまう。

 楽をしているのだから得ているものも少ない、
 と思ってしまう。

 だから「もっと時間をかけるべきなんだ。俺のように。
 そうしないから俺のようにはなれないんだ」
 などと言って、50時間でいいものを
 100時間とか200時間とか勝手に増やしてしまう。

 これがいわゆる、老害です。

 1000時間のものが50時間で済むようになれば、
 それは得るものが5%になったのではなく、
 100%得ることに5%の時間でよくなった、
 というだけなのは小中学生にだって分かります。

 つまり、時間が5%に凝縮されたのだから、
 空いた95%の時間で他のことを修練できるのです。

 そうなると、単純計算でいけば、
 その若手は年配世代よりも、
 20倍のことを修練することができるわけで、
 20倍の実力を持つことになります。

 「今の俺の20分の1の実力しかない」
 と考えている年配の人からすると、
 400倍近くの実力の開きができてしまうことになる。 

 
 というのは極論だが、いずれにせよ
 省力化というのは時代の進化であって、
 決して悪いことではないのです。

 そもそも、そういう年配社員の方々だって、
 今までの人生で省力化の恩恵は受けています。

 例えば、日頃使っているひらがなだって、
 漢字を簡略化してできたものだから、
 「じゃあ、全部漢字で生活しろ」と言われたら、
 ひらがなの省力化の意味を語って反論するでしょう。

 「表計算ソフトなんて。俺らは電卓だったぞ」
 などと文句を言っている人は、
 その上の世代から「俺らはそろばんだったぞ」
 と言われてて、結局はその繰り返しなのです。

 『鉄腕アトム』に始まる日本のアニメーションも、
 1秒24コマのうち3コマずつを同じ絵にして、
 制作時間削減のために省力化したことで、
 毎週たくさんのアニメが作られるようになりました。

 当初は、「海外のディズニーのアニメに比べて
 動きがカクカクしている」などと、
 映画評論家のような連中から散々文句を言われたが、
 結局はそれで量産されたことで国際的な文化になったのです。
 
 カクカクしているから物語が伝わらないかというと、
 十分にそれで面白さや感動を伝えることはでき、
 むしろリアルさを追った海外のアニメのほうが
 ダラダラしていて飽きる、という人が多かったのです。

 表現を省力化しても、表現力が削げ落ちるのではなく、
 受け手側もまた進化していくので、
 新たな表現力として発達していくのです。

 だから、楽になること、
 時間がかからなくて済むこと、
 という省力化の進化は、
 自分の常識の中で評価してはならないのです。

 「ラクできていいなあ」とは思っても、
 「ラクをしたらダメだ」などと腐してはいけない。

 できることならラクをできたほうがいい、
 というのが、未来なのです。