若者が「働きたい」と思う会社づくり|未来につながる採用力と組織文化

昔、こんな話をよく聞きました。
「高校生は勉強しろと言っても勉強しない。
でも、マクドナルドのマニュアルは一生懸命読む」
かつてマクドナルドは、
若者にとって「働いてみたい場所」の一つとして、
多くの人に知られていました。
高校生や大学生が楽しそうに働いていて、
「自分もここでバイトしてみたい」
と思わせる力があった。
そして現在、
若者から人気を集める会社の一つがスターバックスです。
スタバで働いていること自体がちょっとカッコいい。
店員さんも楽しそうに見える。
だから「ここで働きたい」と思う若者が集まってくる。
私は、この「働きたい」という感情は、
企業にとってものすごく重要だと思っています。
なぜなら、
「ここで働きたい」
「この会社に入りたい」
「この会社の一員になりたい」
と思わせる力は、そのまま企業の魅力だからです。
そして面白いことに
「働きたい」と思われる会社は
「買いたい」「行きたい」「応援したい」と思われる会社でもあります。
つまり、
採用力と商品力とブランド力は、実は別々ではない。
根っこの部分ではつながっているんです。
スターバックスが日本で伸び始めた頃、
同じようなカフェ業態としてほかの企業もありました。
少なくとも私の周囲では、
学「スタバで働きたい」という声を耳にすることはあっても、
ほかのカフェチェーンについて同じような話を聞く機会は、
比較的少なかったように感じます。
この違いは何なんでしょう。
時給だけではない。
仕事内容だけでもない。
私はそこに、
「そこで働いている自分を好きになれるか」
という感覚があると思っています。
昔で言えば、
ヴィレッジヴァンガードやブックオフなどもそうでした。
「本に囲まれて働きたい」
「雑貨に囲まれて働きたい」
「自分の好きなものに関わりたい」
そんな理由で、
その会社で働きたい人たちが集まっていました。
つまり会社が、単なる「給料をもらう場所」ではなく、
自分の好きなものや価値観を表現できる「場所」になっていたんです。
最近、若い人たちと話をしていても、
「働いてみたい」と名前が挙がる会社があります。
例えば、サーティワンやゴンチャ。
商品が好き。
お店の雰囲気が好き。
制服や世界観が好き。
そこで働いている人たちが楽しそう。
理由はいろいろです。
でも共通しているのは、
「そこで働く自分をイメージできる」
ということだと思います。
これは、これからの中小企業にとって非常に重要なテーマです。
採用が難しい。
若い人が来ない。
応募がない。
そんな話をよく聞きます。
もちろん少子化の影響もあります。
でも、全部を少子化のせいにしてしまっていいのでしょうか。
若い人がいないのではなく、
「若い人から選ばれていない」
可能性も考えなければなりません。
若い人から見て、
「なんか古い」
「なんかダサい」
「ここで働いている自分が想像できない」
そう思われた瞬間、
その会社は採用候補になりにくくなります。
そして、これは採用だけの問題ではありません。
今いる社員だけで会社を回すことは、しばらくはできます。
でも5年後、10年後はどうでしょう。
新しい人材が入りにくい状態が続けば、
組織の年齢構成や価値観が固定化し、
変化への対応が難しくなる可能性があります。
だから私は、
「若い人からも働きたいと思われる会社をつくること」は、未来の会社をつくること
だと思っています。
では、自分たちの会社を見てみた時にどうでしょう。
自分が20歳だったとして、
この会社で働いてみたいと思うでしょうか。
友達に、
「俺、ここで働いてるんだ」
とちょっと自慢したくなるでしょうか。
会社のSNSを誰かに見せたくなるでしょうか。
働いている先輩を見て、
「あんな人になりたい」
と思えるでしょうか。
給与や休日、福利厚生を整えることも、もちろん大切です。
でも、それだけでは人は憧れません。
「ここで働くことが、自分の人生にとってちょっと誇らしい」
そう思える会社にする。
そのために必要なのが、私は「組織文化」だと思っています。
会社の雰囲気。
働く人たちの表情。
上司と部下の関係。
仕事に対する考え方。
挑戦できる環境。
会社が大切にしている価値観。
そういう日常の積み重ねが、その会社らしさをつくります。
そして、その会社らしさが外に伝わった時、
「なんか、この会社いいな」
「ここで働いてみたいな」
という感情が生まれる。
だから、これから会社が考えなければならないのは、
「どうやって人を採用するか」だけではありません。
その前に、
「どうすれば、人が働いてみたいと思う会社になれるのか」
を考えることです。
採用活動を変える前に、
会社そのものを魅力的にする。
若い人から「働いてみたい」と思われる会社には何があるのか。
逆に、今の自分たちの会社には何が足りないのか。
5年後、10年後も人が集まる会社であるために
今、何を変えなければならないのか。
ここを考えることが、
これからの組織づくりの大きなテーマだと思います。
全国の様々な業界の企業を指導し
人事を知り尽くす白川健二が満を持してお送りする…
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このBLOGは基本(水)(金)の週2回発信
次回をお楽しみに!
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