組織の指示系統を整える重要性|管理職に求められる役割とは

組織がうまく動かなくなる原因のひとつに、
「指揮の混雑」
--つまり、指示系統が整理されていない状態があります。
会社には組織図があります。
社長がいて、部長がいて、課長がいて、
その下に現場の社員がいる。
組織図だけを見ると、誰が誰に指示を出すのか、
きちんと整理されているように見えます。
ところが実際の現場では、
この組織図の線を飛び越えて指示が出ている会社が結構あります。
例えば、
課長から「今日はAを優先して」
と言われて仕事をしていたところに、
後から部長がやってきて、
「いや、Bを先にやったほうがいいよ」と言ってしまう。
部長からすると、
ちょっとアドバイスしただけかもしれません。
でも、現場からすると大問題です。
「Aをやるの?Bをやるの?」だけではありません。
「AとBを両方やるのか?」
「AをやってからBなのか?」
「Bを先にしてAを後にするのか?」
「課長に確認したほうがいいのか?」
「部長の指示だから課長より優先なのか?」
たった一つ別の指示が入っただけで、
現場には一気に「考えなくていい仕事」が増えてしまいます。
そして、こういうことをやってしまいやすいのが、
「俺は現場のことを分かっている」という管理職です。
特に現場経験が長い管理職ほど、
現場を見るとついつい口を出したくなる。
本人は、
「俺が教えたほうが早い」
「困っているから助けてあげよう」
「現場も喜んでいるだろう」
と思っています。
でも、これが結構迷惑なんです。
中高生の部活に、昔のOBが突然やってきて、
「俺たちの頃はこうだった」
「そこはこうしたほうがいい」
と、今の監督を飛び越えて
選手に指導しているようなものです。
本人は良いことをしているつもりでも、
現場からすると、
「で、誰の言うことを聞けばいいの?」となります。
組織では、正しい指示を出すことと同じくらい、
「誰から指示が出るのか」
を明確にすることが大切です。
上の人間ほど、
何でも指示することが仕事ではありません。
むしろ、
「自分が口を出さないことで、現場がうまく回る状態をつくる」
これも管理職の大事な仕事です。
現場は現場に任せる。
課長に任せたなら、課長に任せる。
もし変える必要があるなら、
現場へ直接言うのではなく、まず課長と話をする。
とても単純なことなのですが、
役職が上がるほど、これができなくなる人がいます。
「自分が何を言うか」だけではなく、
「自分がここで口を出したら、組織に何が起きるのか」
そこまで考えられる人が、
本当の意味で組織を動かせる管理職なんだと思います。
全国の様々な業界の企業を指導し
人事を知り尽くす白川健二が満を持してお送りする…
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次回をお楽しみに!
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